2016年6月の年金動向まとめ
厚生年金 9万事業所・24万人の未加入が解消
日本年金機構は、厚生年金保険料を納めていない9万2,550事業所を特定し、所属する従業員ら23万9,024人が加入したことを、年金業務を監視する有識者の部会に報告を行いました。厚生労働省では、国税庁の課税情報を共有することで厚生年金の「加入逃れ」対策を強化しており、集中調査等を進めています。
企業年金に外部会計監査制度の導入を検討 厚労省
厚生労働省が、企業年金の一部について外部の専門家による会計監査制度を導入する検討を始めたことがわかりました。対象となるのは、複数の事業者が共同設立する「総合型」の確定給付型企業年金基金。共同設立のため把握しづらい財務内容の信頼性の向上がねらい。
国年保険料納付率 4年連続上昇で63.4%に
厚生労働省が国民年金保険料の納付率(被保険者が納めるべき保険料のうち実際に納付された割合)を発表し、平成27年度に63.4%(前年度比0.3ポイント増)となり、4年連続で上昇したことがわかりました。免除・猶予になっている人を対象に含めた実質的な納付率は40.7%で、昨年からわずかに改善しました。